皇子様の夜鳴鶯


それは、幼い頃、枕辺で聞いた物語・・・。
遠い遠い東の国の、昔々の皇帝が大事にしていたといわれる小鳥の話・・・。

誰よりも何よりも、美しい声で鳴く。
ついには、死神も聞き惚れるほどに。

東の国の夜鳴鶯
きっと、今ここにいるのはその末裔・・・。

今は人の姿に身をやつし、
飛ぶことの出来ない夜鳴鶯・・・。

ここで皇子の為だけに、一生歌う
夜鳴鶯・・・・・・。