「・・・何も要りません、王子様 貴方が私を許してくださるのなら・・・ こうして抱きしめて、貴方が嫌だと仰らないのなら・・・」
頬をつたう涙を甘くキスで拭われて 王子様はうっとりと微笑んだ。
手に入れた 自分だけの剣士の背にすがり付いて・・・
「本当に何も要らないの?」
そして、王子様と剣士の秘め事は、森の木々と彼等だけの秘密・・・。
「・・・貴方が私のものになって下さるのなら・・・」 「・・・疾うに僕は貴方のものだよ・・・」