抱き寄せる腕に抗う素振りも見せず、
だけど、小さく震える胸は痛みに耐えているようで・・・。

愛しいひと・・・
でも、このまま壊れてしまいそうな
・・・壊してしまいそうな、そんな恐怖に剣士は襲われて・・・

憧れのひと・・・
誰より優しくて強い、守護剣士
彼を自分の・・・『自分だけ』の剣士に・・・
湧き上がるその気持ちに、王子様は打ち震え・・・

「王子様・・・
このままでは、私はもう貴方の傍に居られない
貴方に抱く邪なこの気持ちを、抑えられない自分が怖い・・・」

熱い剣士の告白は、初めて抱く独占欲に火を点ける。
未だ幼い王子はその甘い痛みに戸惑って・・・